BuchiBuchi’s diary

とあるオジサンの趣味と行動の日常風景

スガッ…❅❅

岩手県南部はついに「スガ」が張りました。

 

で、その「スガ」とは何ぞや❓…つまり、岩手県南部一関地方の方言で「氷」です。

一般に、水たまりや池、川、等に自然に張る氷を「スガ」と呼んでいます。只、人によって或いは地域によっては氷全般を「スガ」と呼ぶこともあるようです。

言葉の使い方としては例えば居酒屋で焼酎で一杯ひっかけていた おどっつぁん (地方の用語で、どこかのおじさん)が、店員さんに「スガッこ、けらいや」…訳すと「氷を下さい」のような具合で…。「スガッこ」…こちらの地方では単語の語尾に「こ」を付ける。使い方を例えると…飴→あめっこ、茶碗→ちゃわんっこ、お茶→おぢゃっこ、という具合❕

…今の若者の世代ではそうそう使われることはあまりないようです。ちょっと寂しい気もします。何年か前、私が出向先の東京、神奈川から帰省した時の、前述した居酒屋での出来事で、友人達と ささやかな宴を催していましたら、それこそ、どこかの おどっつぁん「スガッこ、けらいや」…ちょっとおもしろくて、ちょっとほんわかして、

…そう「スガ」は、冷たいけど、心を温かくする「氷」なのです。😊

 

「初冬の渓谷」

f:id:BuchiBuchi:20181211004415j:plain

 OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F20 1/4秒 0.0EV 100

 

f:id:BuchiBuchi:20181211004614j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F3.2 1/250秒 0.0EV 100

 

f:id:BuchiBuchi:20181211004725j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F20 1/5秒 0.0EV 100

 

f:id:BuchiBuchi:20181211004935j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F22 1/2.5秒 0.0EV 100
 

初冬の岩手県一関市を流れる磐井川厳美渓を捉えてみました。冬の渇水が見込まれましたが、意外に水量があり、十分な迫力があったかと思います。20分~30分程度しか時間がとれませんで、ゆっくり狙えませんでしたが、時間のある時に、また来てみたいと思います。

m(_ _)m 📷

 

❅❅❅

干支のおきもの…イノシシ🐗

今週末は寒波で、私の所在する岩手県南部も本格的に寒くなって参りました。❅❅

 

今日の日曜日は、なんだかんだと、やることがありまして、彼方此方歩き回っていました。

昨日の土曜日は 浅雪の束稲山の大文字IBCラジオの公開生放送でギャラリー、…ちょっとした息抜きでした。

で、今日の諸用は 干支のおきもの を贈り物用で購入し岩手の新米と平泉の大文字りんごを 荷造りする。そこから発送という流れです。

 

早速 おきもの の購入の為 厳美渓のある同市厳美町のサハラガラスパークさんへ🚙

f:id:BuchiBuchi:20181209221706j:plain

例年、こちらで購入している為か、店のスタッフさんも覚えてくれていた様子。

 

店内はガラス製の雑貨、器、インテリア 等でいっぱいです。その中から、来年の干支

f:id:BuchiBuchi:20181209221709j:plain

ありました。イノシシ🐗

写真と同商品を購入。

生息域をひろげ、農作物を荒らし、時には害獣にされたりしてる奴が、こうして置物になると、めんこいものです😊

 

こちらのショップは厳美渓に接しているため、ちょっと厳美渓の散歩をすることに…

f:id:BuchiBuchi:20181209224649j:plain

「御覧橋」から上流、いわゆる 「空飛ぶ団子」のあるあたり🍡

 

 

f:id:BuchiBuchi:20181209224643j:plain

「御覧橋」から下流、奥に 名物「つり橋」が見えます。

 

f:id:BuchiBuchi:20181209224634j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181209224638j:plain

名物「つり橋」…なんとなく歩いてもよく揺れます。正直、弱い方は車酔いの症状が出ますのでご注意を…。冬季は遊歩道凍結の為、残念ながら立入り禁止となります。

 

f:id:BuchiBuchi:20181209224630j:plain

厳美渓 上流部、「郭公だんご」のご主人が以前このポイントで動画を撮影していました。かなり本格的な装備だったのを記憶しています。📹📷

 

この後は又、昨日お邪魔した「道の駅 ひらいずみ」にて 大文字りんご🍎 を購入、

新米 一関産「こしひかり」を精米、近くのスーパーで空箱をもらい、梱包。宅急便に依頼と途中で散歩が入ったものの、今日の最低限の諸用は完了…といっても、すでに夕方に…。

 

まだ撮影に出られそうもない為、図書館で資料など眺めることに…📖

f:id:BuchiBuchi:20181209221716j:plain

今回、借りた本です。風景写真は対象が空のはてから海の底と広いスパンをもっています。…星空の書籍。時々、目を通したくなるものですね。…とくに冬は星が、研ぎ澄まされた空気でいっそう輝いて見えます 🌟🌟🌌📚

民族文学の資料など…📕

 

f:id:BuchiBuchi:20181209221719j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181209221713j:plain

諸用が終わって、今日は「宝竜温泉 かんぽの宿一関」

 泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)

 効能:切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など

 日帰り料金:大人600円、子供300円

 

 

諸用が続いて、なかなか撮影行に出られないのですが、まあ今は英気を養うということで、…m(_ _)m📷

 

 

 

束稲山の大文字

今日の岩手県地方は寒波が到来

県南部は昨日からの雨が雪に変わり、早朝には少々の積雪になりました。

そこで少し考えて、平泉町の束稲山を見てみることにしまして、…というのは束稲山は「平泉大文字送り火」藤原四代公、義経主従の追善と先祖供養のために京都・東山になぞらえた束稲山に、約100mの大の火文字が夜空に浮かばせる、毎年8月16日に行われる行事のことです。

この少々の積雪で「大」の文字がで浮かび上がるタイミングに丁度良いかと考えた次第で…。

 

「出掛ける前」

f:id:BuchiBuchi:20181208191226j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F4.0 1/1000秒 0.0EV 100

 

 

「浅雪に浮かぶ大文字」

f:id:BuchiBuchi:20181208190632j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F20 1/200秒 0.0EV 100

 

…どうやらタイミングは良かったようです。これより雪が多いと全面真っ白で文字が見えない、かといって積もらないと文字が見えない。これぐらいがちょうど良かったようです。

さらに、この山は、かつて安倍頼時の時代に、桜の木を一万本植えたといわれる桜の名所でした。黄金文化華やかし藤原三代のころには、さぞや見事な花が山々や川面を彩ったことでしょう。

 

「残り柿」

f:id:BuchiBuchi:20181208191508j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F4.5 1/320秒 0.0EV 100

 

本日の撮影ポイントは「道の駅 ひらいずみ」の近くだった為、休憩を兼ねてちょっと立ち寄ることに。

f:id:BuchiBuchi:20181208192012j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181208191959j:plain



…駅内に響き渡る声がする、どうやら IBCラジオ「水越かおるの すっぴん土曜日」の公開生放送のようで、常連のリスナーさんやら、観光客、近所の住民、他で賑わっていました。ということで、私もコーヒーを買ってギャラリーをすることにして。

 

f:id:BuchiBuchi:20181208192006j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181208192002j:plain

 

水越かおるアナウンサー…一関、平泉地方の名産品をアピールしていらっしゃいましたが、なかでも菓匠「松栄堂の いちごショートケーキがお気に入りのようで試食タイムでべた褒め…🍰

 

おっと今日の予定はもう一か所

高館義経へ…正確に言うと、ここからみる束稲山の大文字というわけです。

 

f:id:BuchiBuchi:20181208192149j:plain

詰所で参拝料200円を納めて…石段を登ります。

 

f:id:BuchiBuchi:20181208192145j:plain

ほどなく高館の眼下に東北一の大河北上川を見降ろし、その奥に束稲山の大文字が白く…、好天のおかげで雪が溶けたようで、残念ながら…。

只、この高館は平泉に逃れてきた「源 義経公」がここから奥州藤原氏の水軍を鍛えたという言い伝えがのこされており、たしかにここならば、ある意味納得したしだいで…。

 

f:id:BuchiBuchi:20181208194931j:plain

「高館義経堂」

兄・源頼朝に追われ、少年期を過ごした平泉に再び落ち延びた源義経は、藤原氏三代秀衡公の庇護のもと、この高館に居館を与えられました。文治5年(1189)閏4月30日、頼朝の圧迫に耐えかねた秀衡公の子・泰衡の急襲にあい、この地で妻子とともに自害したと伝えられています。

この義経堂は仙台藩主第四代伊達綱村義経を偲んで建てたもので、中には義経公の木造が安置されています。高館からの眺望は平泉随一といわれています。

 

f:id:BuchiBuchi:20181208192142j:plain

松尾芭蕉」の句碑

俳聖・松尾芭蕉が門人・曽良を伴い、平泉を訪れたのは元禄2年(1689)旧暦5月13日(6月29日)のこと。高館に立ち、眼下に広がる夏草が風に揺れ光る様を眺めた芭蕉は、100年にわたり平泉文化を築き上げた奥州藤原氏の栄華や、この地に散った義経公を思い、かの名句を詠みました。

「夏草や 兵共が 夢の跡」…なつくさや つわものどもが ゆめのあと

 

今日は郷土史にふれてみましたが、もう少しほりさげてみたいとも考えた次第です。

 

f:id:BuchiBuchi:20181208194928p:plain

「平泉大文字送り火

毎年8月16日に戦没者の追善、先祖代々の精霊供養のために開催しています。中尊寺の不滅の法燈からトーチに分火し、法火リレーをしながら束稲山駒形峰にて大文字送り火を行ないます。
【開催日】毎年8月16日

【連絡先名】 (一社)平泉観光協会

【開催地】〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉

 

❅❅❅

 

 

お茶うけに…🍵 

 

 

 
 
 

晩秋の渓谷散歩…厳美渓

11月末、なんとなく気が向いたので、岩手県は一関市にある厳美渓に散歩に行って来ました。

 

厳美渓というと有名なのが 厳美渓名物、空飛ぶ団子 郭公屋の「郭公だんご」🍡

ですが、間もなく冬季休業ということで、観光客の皆様で、黒山の人だかり。…やむなく団子はあきらめて、落葉の散策をすることにしました。👣

厳美渓においでのお客さんは、空を飛ばしたい方々がほとんど、時々行く私は、直接店舗で購入。お茶を頂いて、一休み🍡

…団子にむちゅうで写真を撮り忘れ…。m(_ _)m

それにしても、海外のお客さんが増えたもんだ。

 

 

宮城県花山 白糸の滝」

f:id:BuchiBuchi:20181204222852j:plain

 

「一関市 厳美渓 御覧場橋(吊り橋)付近 」

f:id:BuchiBuchi:20181204222928j:plain

 

「一関市 厳美渓

f:id:BuchiBuchi:20181204223007j:plain

 

「一関市 厳美渓一関市役所 厳美出張所 付近 」

f:id:BuchiBuchi:20181204223636j:plain

 

 

11月も末になると、落葉の茶色の絨毯が敷かれたようになっていました。初雪が降り、冬に向かう時期でも、暖かくなったり、そうかと思えば霜が降りるほど冷え込んでみたり、気候に体を慣らすのが結構大変です。12月に入り今年もあと ひと月、いわゆる「平成」最後の年末を向かえることになります。なにか記念に残ることをしてみようかなどと考えてみるものの、なかなか思いつくものでもないし、…あっ、ブログ始めたんだ!これが記念だ ❕

ということで、また ささやかにアップして参りたいと考えます。どうかよろしくお願いします。m(_ _)m   👍👍📷

 

 

「ひっつみの日」

12月3日 語呂合わせで今日は「ひっつみの日」

岩手県生めん協同組合によって制定されました。ひっつみは、岩手県を中心に東北地方の様々な地域で食されている郷土料理の一つ、小麦粉を練ったものを薄くのばしてちぎったものを、人参、ごぼう、鶏肉などの具材と一緒に煮込んだ料理のことです。岩手県を中心として、東北地方の多くの家庭で食されています。その味や具材は、その家庭によって様々。寒い冬になると、旬の食材や、各家庭こだわりの食材を使ったひっつみが食卓に並びます。

 

f:id:BuchiBuchi:20181204001536j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181204001539p:plain

 

今宵は当然「ひっつみ鍋」です。今日は市販の 戸田久 南部ひっつみ を使いました。スープは醤油ベースですが、郷土料理の中には、あずき、クルミ、カボチャ 等、いろいろなバリエーションがありますので、カレー味、トマトスープ味など応用を利かせるのも良いと思います。キムチ味とかクリームシチューなんかもいけると思います。🍛🍅

今年の冬は、旨い「ひっつみ」で体を温めてみてはいかがでしょうか。😊😊

 

「ひっつみ」のお供に葛巻ワイン」をあわせて…🍷  

 
 
 
 
 

衣の滝…阿弖流為の郷

少々思い立ちまして、奥州市衣川区の北股地区の奥「衣の滝」に来ました。

衣川区を含む奥州市は、郷土史研究家や日本史に詳しい方々、一般の方々も知っているであろう、1200年も昔に歴史の舞台に登場した、東北最大の英雄阿弖流為アテルイの故郷です。胆沢地方と蝦夷を統治したい朝廷軍との戦いがありました。その中で阿弖流為蝦夷のリーダーとして勇敢に立ち向かった人物です。有名なところでは現在の奥州市水沢区にある、「巣伏村での戦い」があります。

まだ謎の多い人物と聞きますが。

…詳しいことはまた別の機会に触れたいと思います。

 

岩手県在住の小説家 高橋克彦火怨 北の耀星アテルイ

NHKが特別ドラマとして「火怨・北の英雄 アテルイ伝」 主演・大沢たかお

 

 

 

今日は天気が良かったから、先日の雪はすでに無く、木の葉は落ちて岩盤と水の模様を見ることにして…。只、このポイントも先日行って来た、遠野市 琴畑渓流の林道と同様に厳冬期は除雪が入りませんでして、冬期に見ることができるのは限られてしまいます。

 

 「衣の滝」

f:id:BuchiBuchi:20181208183537j:plain
OLYMPUS,  OM-D EM-1  M40-150F2.8

絞り優先 F9.0 1.6秒 0.0EV 100

 

f:id:BuchiBuchi:20181208183612j:plain
OLYMPUS, OM-D EM-1 M12-24F2.8
絞り優先 F9.0 1.6秒 0.0EV 100


羽衣を纏った天女が舞い降りたという言い伝えがあるそうです。滝全景を見ているとなにかしら羽衣を纏った天女が天に昇るようにも見えてきます。

 

「冬枯れ木立」

f:id:BuchiBuchi:20181202224326j:plain

OLYMPUS, OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F5.6 1/20秒 0.0EV 100

 

葉が枯れ落ちた幹がなぜか印象的に見えて…。

 

帰路に立ち寄った「衣川天文台です。中学生の頃まで星空少年だった私は未だにこういう施設をみると胸が高鳴ります。星空少年時代の心はしっかり残っているようで、自分で、自分に嬉しいような感じがするのです。🌟🌌🌠

f:id:BuchiBuchi:20181202211907j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181202211752j:plain

衣川は平地でありながら余計な光源がないことから沢山の星を見ることが出来るので、平成4年と5年に「星空日本一」に認定されました。平成10年に開催された「星空の街・あおぞらの街・全国大会」を機にドーム型の観察所や口径20cmもある貴重な屈折式望遠鏡を設置した衣川天文台を整備し、周囲にも炊事設備を備えた東屋やユニバーサルタイプのトイレを設置、たくさんの人が集まって星の観察ができる広場になりました。

 

f:id:BuchiBuchi:20181202211758j:plain

敷地には「北斗七星ーおおぐま座がデザインされ…。しぜんと星見物に誘われそうです。🌟🌟🌟

 

f:id:BuchiBuchi:20181202211910j:plain

1992年と93年に当時の環境庁調査で、最も星空がきれいに見える「星空日本一」に認定されました。98年には「星空の街・あおぞらの街全国大会」も開かれ、大会の開催場所になった北股小跡地は「星空の広場」となり、天体観察活動が盛んになっています。 私も条件が整えば是非ともイベントに参加してみたいと思っています。🌟🌟🌟

 

 

 

f:id:BuchiBuchi:20181202211903j:plain

立ち寄り温泉は 国見平温泉「はごろもの湯」

泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)

効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、病後回復期、疲労回復、健康増進、痔疾、慢性消化器病、冷え性、やけど、きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病、虚弱児童、糖尿病、肝臓病

 

🌟🌟🌟🌟🌟

遠野市 探索…マヨヒガ 琴畑渓流

今日の岩手は最低気温を記録して各地で雪の便りを聞くことになりました。
只、山岳部と、平地はまだ差があるようで、平地では降りはじめ、少し積もったもの の、その後、日中やや暖かい為か、積雪とまではいかなかったもようです。
ということで、久しぶりに遠野市方面に、また物語の舞台を歩きに…。

遠野市 マヨヒガ ( まよいが、迷い家 ) の里、何度か訪れたことはあったものの、本日の 午前中の降雪で初めて琴畑川の雪景を見ることができました。里といっても、遺跡や施設 等があるわけではないので…。
遠野物語では、マヨヒガ遠野市の白見山(しろみやま)に存在するとされ、遠野物語草稿による場所からいうと、琴畑川の沿線ということになり、同県宮古市小国との境の山間に存在するということです。

遠野物語
マヨヒガ 六三
小国の三浦某と云ふは村一の金持なり。今より二三代目の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく魯鈍なりき。この妻ある日門の前を流るる小さき川に沿ひて蕗を採りに入りしに、よき物少なければ次第に谷奥深く登りたり。さてふと見れば立派なる黒き門の家あり。訝しけれど門の中に入りて見るに、大なる庭にて紅白の花一面に咲き鷄多く遊べり。其庭を裏の方へ廻れば、牛小屋ありて牛多く居り、馬舎ありて馬多く居れども、一向に人は居らず。終に玄関より上がりたるに、その次の間には朱と黒との膳椀あまた取出したり。奥の坐敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり。されども終に人影は無ければ、もしは山男の家では無いかと急に恐ろしくなり、駆け出して家に帰りたり。此事を人に語れども実と思う者も無かりしが、又或日我家のカドに出でゝ物を洗ひてありしに、川上より赤き椀一つ流れて来たり。あまり美しければ拾ひ上げたれど、之を食器に用ゐたらば汚しと人に叱られんかと思ひ、ケセネギツ(雑穀を収納する櫃)の中に起きてケセネを量る器と為したり。然るに此器にて量り始めてより、いつ迄経ちてもケセネ尽きず。家の者も之を怪しみて女に問ひたるとき、始めて川より拾ひ上げし由をば語りぬ。此家はこれより幸運に向ひ、終に今の三浦家と成れり。遠野にては山中の不思議なる家をマヨヒガと云ふ。マヨヒガに行き当りたる者は、必ず其家の内の什器家畜何にてもあれ持ち出でゝ来べきものなり。其人に授けんが為にかかる家をば見する也。女が無慾にて何物をも盗み来ざりしが故に、この椀自ら流れて来たりしなるべしと云へり。

マヨヒガ 六四  
金沢村は白望の麓、上閉伊郡の内にても殊に山奥にて、人の往来する者少なし。六七年前此村より栃内村の山崎なる某かかが家に娘の聟を取りたり。此聟実家に行かんとして山路に迷ひ、又このマヨヒガに行き当たりぬ。家の有様、牛馬鶏の多きこと、花の紅白に咲きたりしことなど、すべて前の話の通りなり。同じく玄関に入りしに、膳椀を取出したる室あり。座敷に鉄瓶の湯たぎりて、今まさに茶を煮んとする所のやうに見え、どこか便所などのあたりに人が立ちて在るやうにも思はれたり。茫然として後には段々恐ろしくなり、引返して終に小国の村里に出でたり。小国にては此話を聞きて實とする者も無かりしが、山崎の方にてはそはマヨヒガなるべし、行きて膳椀の類を持ち来り長者にならんとて、聟殿を先に立てて人あまた之を求めに山の奥に入り、ここに門ありきと云ふ処に来れども、眼にかかるものも無く空しく帰り来りぬ。その聟も終に金持になりたりと云ふことを聞かず。

…口語文体にすると
むかし、ある山里に仲良しの正直者夫婦が住んでいた。
ある年の春、2人はフキを採りに出かけた。家の前には小川が流れており、女房は川上に、夫は川下の方へ、それぞれフキを探しに行くことにした。
ところが、どういう訳か今年は川上にあまりいいフキはなかった。そこで女房は川の上へ上へと歩いて行く。すると、山の奥でたくさんフキが生えている場所をみつけた。女房は夢中になってフキを採り、籠はフキでいっぱいになった。
ところが、女房は帰り道で山の中に迷ってしまい、どうしたものかと途方に暮れてしゃがみ込んでしまった。すると、どこからか牛の鳴き声が聞こえる。牛がいるのだから人家があるのだろうと女房は思い、鳴き声のする方へ歩いて行った。すると、そこには山の中とは思えない立派な門構えの屋敷が建っていた。
屋敷の庭にはたくさんの花が咲き乱れ、牛馬もたくさん飼われていた。女房は屋敷の玄関で「ごめん下されや。」と声をかけるが、屋敷の中からは誰も出てこない。不思議に思い、屋敷の中に入ってみると、座敷には立派な御膳にご馳走が並べられ、湯気を立てている。
女房はさらに奥の間に進む。ところが、うっかり床に置いてあった水の入った鉄瓶を倒してしまい、水がこぼれてしまった。女房は雑巾で水を拭こうと屋敷の物置へ行くが、そこには熊の毛皮やら鉈(なた)などがあった。女房は、ここは山男の屋敷ではないかと思い、急に怖くなってしまった。女房は屋敷を出ると一目散に駆け出し、どこをどう走ったのか、ようやく家にたどり着いた。
さて、それからしばらくして、女房も山での出来事を忘れかけていた頃。女房が川で洗濯をしていると、川上からきれいな椀が流れて来た。女房が手に取ってみると、それは間違いなく山の中の屋敷で見た椀であった。そこで女房は、この椀を米を計る枡(ます)に使った。この枡を使うようになってから、不思議なことに家の米はあまり減らなくなり、さらにこの家にはいいことが続いたので、夫婦は裕福になった。
岩手県の遠野あたりでは、このような山の中の家を「マヨヒガ」と言い、その中の物を何か1つ持ち帰ると幸運に恵まれるという。しかしこの女房は正直者で、何も持ち帰らなかったので、お椀の方から流れて来たのだろうと言われた。

 

伝説の残る地域です。

初めて歩く雪景の琴畑川の沿線、なにせ早い話が林道ですから、除雪車 等が入る分けでもないので厳冬期は積雪でなかなか行きにくいこともあり、良いタイミングだったかなと思います。

林道に入ります。🚙👣

 

f:id:BuchiBuchi:20181201205133j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181201205219j:plain

琴畑渓流の雪景です。まだうっすらとした積雪です。本日の天気予報だと少し白いまま残るか、あるいは溶けるか…。❅
先行車がいたようで、輪達があります…🚙
この路線を上流部、琴畑川 白滝 に向かいます。

 

f:id:BuchiBuchi:20181201205123j:plain
f:id:BuchiBuchi:20181201205232j:plain

遠野遺産 第 40 号 「琴畑渓流と白滝不動尊」
お不動様が鎮守していらっしゃいます。この里を見守っているように思えます。

 

「琴畑渓流 白滝」

f:id:BuchiBuchi:20181201224145j:plain
OLYMPUS ,OM-D EM-1 M12-40 F2.8

絞り優先 F10 1/2.5秒 0.0EV  100

際立つ白い流れからその名前が付いたそうです。水墨画のような初冬の景色がいっそうこの名前に相応しい滝にさせているかのようです。

 

f:id:BuchiBuchi:20181201224216j:plain

下流部より
OLYMPUS ,OM-D EM-1 M12-40 F2.8
絞り優先 F13 1/2秒 0.0EV 100

 

ここからさらに林道奥に向かいます🚙👣

途中で軽RV車とすれ違い、先行車だったようです。森林組合の関係者さんだったようです。

f:id:BuchiBuchi:20181201205225j:plain

林道の奥、つまり渓流の上流部へ向かいます。

 

 

「森林の雪景」

f:id:BuchiBuchi:20181201224737j:plain

OLYMPUS ,OM-D EM-1 M12-40 F2.8
絞り優先 F13 1/5秒 0.0EV  100

 

f:id:BuchiBuchi:20181201225026j:plain

OLYMPUS ,OM-D EM-1 M12-40 F2.8
絞り優先 F16 1/6秒 0.0EV 100

 

「琴畑川中流部」

f:id:BuchiBuchi:20181201225222j:plain

OLYMPUS ,OM-D EM-1 M12-40 F2.8
絞り優先 F13 1/2秒 0.0EV 3 100

…こんな感じの場所で、女房は上流から流れてきた、きれいな椀を手にとったのでしょうか。

 

さらに奥へ…

f:id:BuchiBuchi:20181201205128j:plain

…と思いましたが、すれ違った森林組合の方々が作業を行っていた為、邪魔になりそうでしたので、今日はこの辺で撤収とします。

 

「琴畑渓流 下流部」

f:id:BuchiBuchi:20181201230744j:plain

OLYMPUS ,OM-D EM-1 M12-40 F2.8
絞り優先 F20 1/2.5秒 0.0EV  100

白滝に似ていますが、白滝の下流部にあります。この造形も良いものです。

 

「冬枯れの葦」

f:id:BuchiBuchi:20181201231018j:plain

OLYMPUS ,OM-D EM-1 M40-150F2.8
絞り優先 F6.3 1/80秒 0.0EV  100

 

「残り柿」

f:id:BuchiBuchi:20181201231419j:plain

OLYMPUS ,OM-D EM-1 M40-150 F2.8
絞り優先 F5.6 1/160秒 0.0EV -150 100

 

初めて歩いた琴畑川の雪景です。「マヨヒガ」は心の清らかな人にしか出会えない家屋。人の心の中にある、とも言われます。民俗学者、歴史家、様々な研究者が、その存在に挑んでいます。今日、私には見えなかったけど、いつか…。

厳冬期には白滝も氷瀑と姿を変えると思うのですが、いかんせん林道に除雪が入らないようで、タイミングを見計らうのが大変そうです。

❅❅❅